『祖師の直筆にふれる』

平成28年6月7日、三河布教師会(河合海延会長)は管内僧侶を合わせた10名で研修を行った。今回は法華宗・長存寺様(蒲郡市)が保有し、蒲郡市博物館に保存されている日蓮聖人の御真筆(直筆のお手紙)『上野殿母尼御前御返事』第26紙を拝謁した。

まず、「第26紙」とあるのは、日蓮聖人からの手紙は信者や檀越にとってまさに宝に値するものであり、一通の手紙を分割し、ある者はお守りとして持ったり、ある者は焼いて炭にして薬として飲んだりされていた。今回はその分割されたうちの26番目を拝謁したのである。

拝謁に先立って、長満寺(内藤潮耀住職)において、会員・内藤潮城師より『上野殿母尼御前御返事』についての講義を聴いた。この手紙は、日蓮聖人が59歳の時、身延のご草庵から、大檀越(だいだんのつ)であった「南条時光」の母君に宛てしたためられたもの。内容は、時光の末の弟の49日忌を憂うものである。

『上野殿母尼御前御返事』の他の分割された部分(断簡といいます)は、長存寺の他に、小泉久遠寺(富士宮市)、北山本門寺(富士宮市)に所蔵されている。

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